最終更新日:2026年6月6日
「Slackを導入したが、何から始めればいいかわからない」「通知が多すぎて使いこなせていない」—そんな悩みを抱える方は少なくありません。
Slackは世界150カ国以上のビジネスチームで活用されているコミュニケーションツールです(出典:[Slack公式・調査年次])。チャンネル単位の情報整理、豊富な外部アプリ連携、スレッド機能によるトピック管理など、業務効率化を支える機能が揃っています。
本記事では、Slackをこれから使い始める初心者の方に向けて、アカウント作成から基本操作・通知設定・便利機能の活用・他ツールとの比較まで順を追って解説します。読み終える頃には、チームですぐにSlackを活用できる状態になるはずです。
Slackとは?ビジネスチャットとしての基本と特徴
Slackは、チームのコミュニケーションをひとつの場所に集約するためのビジネスチャットツールです。従来のメールに代わるリアルタイムのやりとりの場として、IT企業を中心に急速に普及しました。
Slackが世界中のチームに選ばれる理由
Slackは2014年に正式リリースされ(出典:[Slack公式・調査年次])、日本では2017年から日本語版が提供されています。現在は世界150カ国以上で導入されており(出典:[Slack公式・調査年次])、特にIT系・スタートアップ・クリエイター職種での普及が顕著です。
多くのチームに選ばれる最大の理由は、チャンネルによる情報整理と外部サービスとの豊富な連携にあります。プロジェクト別・部門別にチャンネルを立てることで、必要な情報にすぐアクセスできる環境を構築できます。
スレッド機能を使えば、ひとつのメッセージへの返信を一箇所にまとめて管理できます。複数の話題が同時進行するチャンネルでも会話を見失わずに済む点が、ユーザーから高く評価されています。
他のビジネスチャットと異なる主な機能の概要
Slackならではの主な機能を以下に挙げます。
- チャンネル:トピックやプロジェクトごとに専用の会話スペースを作成できる
- スレッド:特定のメッセージへの返信をまとめて管理し、会話の流れを整理する
- スラッシュコマンド:テキストボックスに「/」を入力することで各種操作をショートカット実行できる
- アプリ連携:Google Workspace・GitHubなど2,000以上のサービスと接続できる(出典:[Slack公式・調査年次])
- ハドルミーティング:チャンネルやDMからワンクリックで音声通話を開始できる
Chatworkがシンプルさとタスク管理を重視しているのに対し、Slackは外部連携の豊富さとカスタマイズ性が際立ちます。詳しい比較は後述の「Slack vs Teams・Chatwork」セクションで解説しています。
Slackの始め方・アカウント作成ガイド
Slackはメールアドレスだけで無料で始められます。以下の手順でワークスペースを作成し、チームを招待しましょう。
アカウント登録とワークスペース作成の手順
ワークスペースとは、チームのメンバーが集まるSlack上の「作業空間」です。会社・チーム・プロジェクト単位で作成します。
- Slack公式サイトにアクセスし「無料で試す」をクリックする
- メールアドレスを入力し、届いた確認コードを入力する
- 「会社またはチームで使用する」を選択し、ワークスペース名を入力する
- チームメンバーのメールアドレスを入力して招待する(後から追加も可)
- 最初のチャンネル名を入力して作成を完了する
すでに招待を受けている場合は、届いたメール内のリンクをクリックするだけで既存のワークスペースに参加できます。新たな手順は不要です。
スマートフォンアプリの導入と初期プロフィール設定
SlackはiOS・Android向けモバイルアプリも提供しています。App StoreまたはGoogle Playで「Slack」を検索してインストールし、PCと同じアカウントでログインすることで、外出先からも利用できます。
インストール後はプロフィールを整えましょう。左側のワークスペース名をタップし「プロフィールを編集」を選択して、以下を設定します。
- 氏名と表示名(社内ルールがある場合はそれに従う)
- プロフィール写真(顔写真を設定すると、メンバー間の認識がスムーズになる)
- タイムゾーン(JSTに設定しておくとリマインダーや通知の時刻がズレない)
Slackの基本操作をマスターする
日常的な操作をひと通り押さえておけば、チームとのやりとりを迷わず進められます。まずはチャンネル・メッセージ・スレッドという3つの中核機能を理解しましょう。
チャンネルの作成・参加・使い分けのコツ
チャンネルにはパブリック(全メンバーが参照・参加可能)とプライベート(招待者のみ)の2種類があります。情報の公開範囲に合わせて使い分けることが重要です。
チャンネルを新規作成するには、サイドバーの「チャンネル」横にある「+」をクリックし、チャンネル名と説明を入力します。「#project-○○」「#team-design」のように命名規則を統一すると管理が楽になります。
既存チャンネルに参加したい場合は「チャンネルを追加する」→「チャンネルを見つける」から一覧を検索して参加できます。
メッセージ送信・メンション・スレッド返信の使い方
チャンネル下部のテキストボックスにメッセージを入力し、Enterキーで送信します。改行を入れたいときはShift+Enterを使います。
特定の人に通知を送りたいときはメンション(@記法)を活用します。
- @ユーザー名:そのメンバーにのみ通知が届く
- @channel:チャンネルの全メンバーに通知する(使いすぎに注意)
- @here:現在オンラインのメンバーだけに通知する
返信したいメッセージにカーソルを合わせると表示される「返信する」をクリックするとスレッドが開きます。会話ごとにスレッドへ返信する習慣をつけると、チャンネルの読みやすさが大きく向上します。
送信済みのメッセージを修正する場合は、対象メッセージにカーソルを合わせ「…(その他のオプション)」→「メッセージを編集する」から変更できます。
ダイレクトメッセージ・スタンプ・ファイル共有の基本
1対1や少人数での会話にはダイレクトメッセージ(DM)を使います。サイドバーの「ダイレクトメッセージ」横の「+」からメンバーを選んで開始できます。
メッセージへのスタンプ(絵文字リアクション)は、テキストを打たずに「確認しました」「了解」を素早く伝えられる便利な手段です。メッセージにカーソルを合わせて絵文字アイコンをクリックし、使いたい絵文字を選択します。
ファイル共有はテキストボックス左の「+」から行えます。Google DriveやDropboxのクラウドファイルも直接リンク貼り付けでプレビュー表示できます。また、チャンネルやDMからワンクリックで音声会話を始めるハドルミーティング機能も搭載されており、手軽なオンライン打ち合わせに役立ちます。
通知設定のカスタマイズ|見逃しと通知過多を防ぐ
Slackを使い始めると、通知の多さに戸惑う方が少なくありません。「重要なメンションは見逃したくない」「でも集中を妨げたくない」—この両立を可能にするのが通知設定のカスタマイズです。
ワークスペース全体の通知設定手順
ワークスペース全体の通知設定は以下の手順で変更できます。
- 画面左上のワークスペース名をクリックする
- 「環境設定」を選択する
- 「通知」タブを開き、「通知する内容」を目的に合わせて選ぶ
「通知する内容」の選択肢は主に3種類です。
- すべての新規メッセージ:参加チャンネルのすべての投稿に通知が届く(少人数チーム向け)
- メンションとダイレクトメッセージ:自分宛ての通知のみ受け取る(多くの方に推奨)
- 何も通知しない:手動でSlackを確認する際に使用
初心者の方には「メンションとダイレクトメッセージ」の設定が最もバランスが取れています。重要な連絡を見逃さず、不要な通知による集中力の低下を防げます。
チャンネル別通知設定・おやすみモードの活用法
ワークスペース全体の設定に加え、チャンネルごとに通知をカスタマイズできます。重要なプロジェクトチャンネルは「すべての新規メッセージ」に、確認頻度が低いチャンネルはミュートにする、といった使い分けが可能です。
チャンネル別の通知設定は、サイドバーで対象チャンネルを右クリック(モバイルは長押し)し「変更通知」から変更します。
集中したい時間帯や就業後に通知を止めたいときはおやすみモードが便利です。
- サイドバー上部のベルアイコンをクリックし、停止時間を選択する
- 「環境設定」→「通知」→「通知のスケジュール」から、毎日の停止時間帯を設定することも可能
おやすみモードが有効な間は他のメンバーにもその状態が表示されるため、返信が遅れることへの気遣いも不要になります(参考:Slack公式:通知のカスタマイズ)。
業務効率を高める便利機能と活用テクニック
基本操作を習得したら、さらに業務効率を高める機能を活用しましょう。多くのユーザーが意外と知らない機能を厳選して紹介します。
マイキーワード・スラッシュコマンドで通知と操作を効率化
マイキーワードは、登録したキーワードが含まれるメッセージに自動で通知を出す機能です。自分の名前や担当プロジェクト名を登録しておくと、@メンションがない会話でも見落としを防げます。「環境設定」→「通知」→「マイキーワード」から設定できます。
スラッシュコマンドはテキストボックスで「/」を入力すると使えるショートカット機能です。主な例を以下に示します。
- /remind [内容] [日時]:自分または特定メンバーへのリマインダーを設定する
- /dm [@ユーザー] [メッセージ]:DMをコマンドから素早く送信する
- /shrug:「¯\_(ツ)_/¯」の顔文字を素早く送る
Google Drive・カレンダー等の外部アプリ連携
Slackは2,000以上の外部サービスと連携できます(出典:[Slack公式・調査年次])。特に利用頻度の高い連携例を以下に紹介します。
- Google Drive:ドライブ内のファイルをSlack上でプレビュー表示し、権限設定もSlackから行える
- Googleカレンダー:会議の通知をSlackで受け取り、スケジュール確認をアプリ間で往来せず行える
- GitHub/GitLab:プルリクエストやIssueの更新を指定チャンネルに自動通知する
- Zoom:Slack内からZoomミーティングをワンクリックで開始できる
アプリを追加するには、サイドバーの「アプリ」→「アプリを追加する」から検索してインストールします。フリープランでは連携できる外部アプリは最大10個までです(Slack公式サイト)。
Slack AIの概要と活用シーン(2024年日本語対応済み)
2024年2月にSlack AIが正式リリースされ、同年4月に日本語対応が完了しました(出典:[Slack公式・2024年])。Slack AIは有料プランに追加できる生成AI機能で、情報収集や要約にかかる時間を大幅に短縮します。
主な機能は以下の3つです。
- 会話の要約:長いスレッドやチャンネルの流れを瞬時にサマリーにまとめる
- AI検索:自然言語で問いかけ、過去のメッセージやファイルから関連情報を抽出する
- デイリーリキャップ:見逃したチャンネルのハイライトを自動生成し、重要な更新をまとめて把握できる
Slack AIの追加料金は変動する可能性があるため、最新情報はSlack公式料金ページでご確認ください。
Slackの無料プランと有料プランを徹底比較
Slackには無料のフリープランと複数の有料プランがあります。まずフリープランで試し、業務の規模や用途に応じてアップグレードを検討するのが一般的な使い方です。
フリープランでできること・制限のポイント
フリープランで利用できる主な機能は以下のとおりです。
- チャンネルの作成・管理(パブリック・プライベート両方)
- ダイレクトメッセージ(1対1)
- ファイルの共有・検索
- 外部アプリ連携(最大10個まで)
- 音声・ビデオ通話(1対1のみ)
一方、フリープランには以下の主な制限があります。
- メッセージ保存期間:一定期間を超えたメッセージは閲覧・検索できなくなります(詳細は公式料金ページで最新情報をご確認ください)
- 外部アプリ連携数:最大10個の制限あり
- グループ通話:3名以上の音声・ビデオ通話は利用不可
- ワークフロービルダー:業務フローの自動化機能は有料プランのみ
小規模チームや試験導入ならフリープランでも十分な機能が揃っています。過去のやりとりを頻繁に参照する業務や、10を超えるツール連携が必要なチームは有料プランを検討しましょう(参考:マネーフォワード クラウド:Slackプラン比較)。
有料プランへのアップグレードを検討すべきタイミング
Slackの有料プランは主に3種類です。
- プロプラン:メッセージ履歴の無制限アクセス、グループ音声・ビデオ通話、外部アプリ無制限連携。中小規模チームに最適
- ビジネスプラスプラン:シングルサインオン(SSO)、コンプライアンス向けのデータエクスポートなどセキュリティ機能が強化。中〜大規模組織向け
- Enterprise Grid:複数ワークスペースの一元管理、高度なセキュリティ・コンプライアンス機能対応。大企業・グループ企業向け
各プランの最新料金はSlack公式料金ページでご確認ください。アップグレードの主な目安は次のとおりです。
- 過去のメッセージを頻繁に検索・参照する → プロプランが適切
- 3名以上のグループ通話を日常的に使う → プロプラン以上が必要
- SSO・監査ログ・コンプライアンス対応が必要 → ビジネスプラス以上を検討
Slack vs Teams・Chatwork・LINE WORKS|比較と選び方
ビジネスチャットツールを選ぶ際、Slackと他の主要ツールを比較することは重要です。機能・価格・操作性はツールによって大きく異なります。自組織のニーズに合った選択のために、主要4ツールを客観的に整理します。
主要ビジネスチャットツールの機能・価格・特徴比較表
| ツール | 無料プラン | 外部連携の強み | 操作の難易度 | 特に向いている組織 |
|---|---|---|---|---|
| Slack | あり(機能制限) | 2,000以上のサービスと連携可(出典:[Slack公式・調査年次]) | やや高め | IT系・スタートアップ・外部ツール連携を重視する組織 |
| Microsoft Teams | あり(制限付) | Microsoft 365ツール群との統合が強い | 中程度 | Microsoft 365導入済み・大企業・海外連携のある組織 |
| Chatwork | あり(制限付) | 国内ツール中心。タスク管理機能を標準搭載 | 低め(シンプル) | 国内中小企業・ITリテラシーを問わないチーム |
| LINE WORKS | あり(制限付) | LINE連携。トーク機能がLINEと近い操作感 | 低め(LINEライク) | LINEに慣れたメンバーが多い現場系・小規模チーム |
各ツールの料金・機能は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください(参考:ボクシル:SlackとMicrosoft Teamsの機能・価格比較)。
組織規模・用途・ITリテラシー別おすすめの選び方
どのツールを選ぶかは、組織の規模・業種・メンバーのITリテラシーによって変わります。以下のポイントを参考にしてください。
- IT系・スタートアップでカスタマイズを重視したい → Slackがおすすめ。GitHub・Jiraなど開発ツールとの連携が豊富で、自社に合った運用設計がしやすい
- Microsoft 365をすでに導入している大企業 → Microsoft Teamsがおすすめ。ExcelやOutlookとの連携がシームレスで多言語対応も充実している
- ITリテラシーの差が大きい国内中小企業 → Chatworkがおすすめ。タスク管理が標準搭載でシンプルな操作性により導入ハードルが低い
- 現場スタッフや年齢層が幅広いチーム → LINE WORKSがおすすめ。LINEと同じ操作感でスムーズに導入できる
複数のツールを無料トライアルで試し、実際の業務フローに合うかを確認してから本格導入するのが失敗を防ぐコツです。
よくある質問(FAQ)
Slackは完全無料で使えますか?
はい、Slackにはフリープランがあり、メールアドレスだけで無料で利用を開始できます。ただしフリープランではメッセージの保存期間・外部アプリの連携数(最大10個)・グループ通話の可否などに制限があります。ビジネスで本格活用したい場合は、有料プランへのアップグレードを検討してください。
Slackのアプリはスマートフォンでも使えますか?
はい、SlackはiOSおよびAndroid向けのモバイルアプリを提供しており、スマートフォンやタブレットからも利用可能です。PCと同一アカウントでログインでき、プッシュ通知を受け取りながら外出先でもリアルタイムにコミュニケーションが取れます。
Slackで過去のメッセージを検索できますか?
はい、Slackには全文検索機能があります。フリープランでは保存期間内のメッセージを検索できます。有料プランではより長期のメッセージ履歴全体を対象に検索が可能です。検索バー(画面上部)にキーワードを入力し、チャンネルや投稿日時で絞り込むこともできます。
SlackとMicrosoft Teamsはどちらがおすすめですか?
外部アプリとの連携やカスタマイズ性を重視するIT系・スタートアップにはSlackが向いています。一方、Microsoft 365をすでに導入している組織や海外とのやりとりが多い大企業にはMicrosoft Teamsが適しています。まずは双方を無料トライアルで試し、自チームの業務フローに合う方を選ぶことをおすすめします。
Slackの通知が多すぎる場合はどうすればよいですか?
「環境設定」→「通知」から通知対象を「メンションとダイレクトメッセージのみ」に絞ることが最も効果的です。不要なチャンネルはミュートに設定し、集中が必要な時間帯にはサイドバーのベルアイコンから「おやすみモード」を有効にすると、重要な通知だけを確実に受け取れる環境が整います。
まとめ|Slackで変わるチームコミュニケーション
本記事では、Slackの基本概要からアカウント作成・基本操作・通知設定・便利機能・プラン比較・他ツールとの比較まで、初心者の方が知っておくべき内容を網羅しました。
今すぐSlackを始めるための次のステップ
Slackはフリープランで今すぐ始められます。まずワークスペースを作成し、チームメンバーを招待して実際の業務で試してみましょう。使いながら通知設定を調整したり、Google DriveやGitHubなどのツールを連携させたりすることで、チームの情報共有が格段にスムーズになります。
運用に慣れてきた段階で、メッセージ履歴の無制限アクセスやグループ通話が必要になった場合は有料プランへの移行を検討してください。Slack AIを活用すれば、会話の要約や情報検索にかかる時間をさらに短縮でき、業務全体の生産性向上につながります。
ぜひ今日からSlackを活用して、チームのコミュニケーションを一歩前に進めてみてください。
