最終更新日:2026年05月24日
Zoom(ズーム)は、ビジネス・教育・プライベートを問わず世界中で活用されているビデオ会議ツールです。リモートワークや在宅勤務の定着とともに、オンライン会議の事実上の標準として広く使われるようになりました。
「参加はできるが、自分で会議を開く方法がわからない」「画面共有のやり方を知りたい」——そんな方のために、この記事ではZoomの基本的な使い方から便利機能の活用法、他ツールとの比較まで順を追って解説します。無料プランでも十分な機能を使えるため、まずは気軽に試してみてください。
Zoomとは?ビデオ会議ツールの基本と特徴を解説
Zoom(ズーム)は、アメリカのZoom Video Communications, Inc.が提供するビデオ会議・コミュニケーションプラットフォームです。スマートフォン・PC・タブレットから手軽にオンライン会議に参加できることが特長で、音声・映像の安定性の高さからビジネスシーンでの信頼も厚いツールです。
2024年には「Zoom Workplace」としてリブランディングされ、従来のWeb会議機能にチームチャット・ホワイトボード・AI機能(AI Companion)が統合された総合コミュニケーションツールへと進化しています。
Zoomでできること一覧
Zoomを使ってできる主な機能は次のとおりです。
- ビデオ会議・音声通話(無料プランで最大100名まで参加可能)
- リアルタイムチャット・ファイル共有(Zoom Team Chat)
- 画面共有・デジタルホワイトボード
- ブレイクアウトルーム(参加者を小グループに分割)
- レコーディング(会議の録画・ローカルまたはクラウド保存)
- バーチャル背景・背景ぼかし
- リアクション・投票機能
- GoogleカレンダーやOutlookとのスケジュール連携
無料プランと有料プランの違い(制限・価格)
Zoomには無料の「ベーシックプラン」と複数の有料プランが用意されています。主な違いは下表のとおりです(Zoom公式プランページ参照)。
| 項目 | 無料(ベーシック) | 有料(プロ以上) |
|---|---|---|
| グループミーティング時間 | 最大40分 | 最大30時間 |
| 参加者数上限 | 最大100名 | 最大100名〜(オプション拡張可) |
| 1対1の通話時間 | 制限なし | 制限なし |
| クラウド録画 | 不可 | 可(5GB〜) |
| AI Companion | 不可 | 可 |
有料ライセンスが必要なのは会議を主催するホスト側のみです。招待された参加者は無料プランのままでも参加できます。価格・プランの最新情報は公式サイトでご確認ください。
【準備】ZoomのインストールとアカウントをPC・スマホで作成する方法
Zoomを使い始めるには、アプリのインストールとアカウントの作成が必要です。まずはZoom公式ダウンロードページにアクセスして、お使いのデバイスに合わせたアプリを取得しましょう。
PC(Windows / Mac)でのインストール手順
- zoom.us/jp-jp/download にアクセスし、「ミーティング用Zoomクライアント」の「ダウンロード」をクリックする
- ダウンロードされたインストーラーを開き、画面の指示に従ってインストールを完了する
- Zoomアプリが起動したら「サインアップ」を選択し、メールアドレスまたはGoogleアカウントでアカウントを作成する
- 確認メールが届いたら、メール内のリンクをクリックして設定を完了する
スマートフォン(iOS / Android)でのインストール手順
- iPhoneはApp Store、AndroidはGoogle Playストアで「Zoom」を検索する
- 「ZOOM Cloud Meetings」アプリをインストールする
- アプリを起動し「サインアップ」からメールアドレスまたはGoogleアカウントでアカウントを作成する
- カメラ・マイクの使用許可を求めるダイアログが表示されたら「許可」を選択する
スマートフォンはカメラ・マイクが標準搭載されているため、外部機器なしですぐに利用を開始できます。
アカウントなしでも参加できる?知っておきたいポイント
会議に参加するだけであれば、Zoomアカウントは不要です。主催者から送られた招待URLをクリックするだけで参加できます。Zoomアプリなしでもブラウザから参加することも可能です(一部機能に制限あり)。
ただし、以下の操作にはアカウントが必要です。
- 自分でミーティングを主催・開催する
- スケジュールミーティングを設定して招待URLを発行する
- クラウド録画などの高度な機能を利用する
まずはアカウントなしで参加を試してみて、必要に応じて無料アカウントを作成するのがスムーズです。
【参加者向け】Zoomミーティングに参加する手順
会議の招待URLを受け取ったら、次の手順で参加できます。PCでもスマートフォンでも操作の流れはほぼ同じです。
URLから参加する基本手順(PC・スマホ別)
PCから参加する場合
- 主催者から届いたメール・メッセージ内の招待URLをクリックする
- ブラウザで「Zoomを開きますか?」のダイアログが表示されたら「Zoomを開く」をクリックする
- 「コンピューターでオーディオに参加」をクリックし、マイクとスピーカーの設定を確認する
- 待合室(ウェイティングルーム)が設定されている場合はホストの承認を待つ
スマートフォンから参加する場合
- 招待URLをタップする
- Zoomアプリが起動するので「参加」をタップする
- カメラ・マイクの使用許可を求めるダイアログが表示されたら「許可」を選択する
- ホストに承認されると会議に入室できる
マイク・カメラの確認と基本操作(ミュート・ビデオON/OFF)
会議画面の下部に操作ツールバーが表示されます。初心者が最初に覚えたい主な操作は次のとおりです。
- マイクボタン(左端):クリックでミュート(消音)とミュート解除を切り替えます。発言しないときはミュートにするのがマナーです
- ビデオボタン:カメラのON/OFFを切り替えます。OFFにするとアイコンや名前が表示されます
- 参加者ボタン:参加者の一覧と人数を確認できます
- チャットボタン:テキストメッセージやファイルを全員または個人宛に送れます
- 退出ボタン(右端):会議から退出します(ホストの場合は「退出」か「全員に対して終了」を選択できます)
【主催者向け】Zoomで会議を開催・設定する方法
自分で会議を開くには、Zoomアカウントへのサインインが必要です。会議を主催する役割を「ホスト」と呼び、参加者の管理・設定変更・録画開始などの権限を持ちます。
今すぐ会議を始める方法(即時ミーティング)
- Zoomアプリを起動してサインインする
- ホーム画面の「新しいミーティング」ボタンをクリックする
- ビデオのON/OFFを選択して「ミーティングを開始」をクリックする
- 会議が始まったら「参加者」→「招待」から参加URLをコピーして参加者に共有する
すぐに会議を始めたい場面に最適な方法です。参加URLはメールやチャットで送付してください。
スケジュールミーティングの設定と招待URLの送り方
日時を事前に決めて会議を設定するには、スケジュール機能を活用しましょう。
- ホーム画面の「スケジュール」ボタンをクリックする
- ミーティング名・日付・開始時間・所要時間を入力する
- パスワードや待合室の設定を行う(セキュリティのため推奨)
- 「保存」をクリックしてミーティングを作成する
- 「招待をコピー」から参加URLとパスワードを取得し、参加者にメールやチャットで送付する
「待合室(ウェイティングルーム)」を有効にしておくと、ホストが承認するまで参加者が自動入室できないため、意図しない参加者の混入を防げます。社外の方を招く会議では特に設定を推奨します。
初心者が使いこなしたいZoomの便利機能5選
基本操作に慣れてきたら、次の機能を覚えると会議の質が一段と上がります。
① 画面共有のやり方と注意点
画面共有を使うと、自分のPC画面や特定のウィンドウを参加者全員に見せながら説明できます。資料説明・プレゼン・デモンストレーションに非常に便利な機能です。
- 会議画面下部の「画面を共有」ボタンをクリックする
- 共有したい画面・ウィンドウ・アプリを選択する
- 「共有」をクリックすると参加者全員に画面が表示される
- 終了するには画面上部に表示される「共有の停止」をクリックする
共有前に、個人情報や不要なウィンドウが映り込まないか確認しましょう。特定のアプリウィンドウのみを選択して共有することで、デスクトップ全体を見せずに済みます。
② バーチャル背景・ぼかしの設定方法
自宅や職場の部屋を映したくない場合は、バーチャル背景または背景ぼかしを設定しましょう。
- 会議画面のビデオボタン横「▲」→「バーチャル背景を選択」をクリックする
- プリセット背景から好きなものを選ぶか、「+」から任意の画像をアップロードする
- 背景ぼかしを使う場合は「ぼかし」を選択する
グリーンスクリーン(背景板)がなくても利用可能です。明るく均一な照明環境の方が合成精度が上がります。
③ チャット機能とファイル共有
会議中に声に出さずに補足情報を伝えたいときや、URLや資料を参加者全員に送りたいときに便利です。
- ツールバーの「チャット」をクリックしてチャットパネルを開く
- テキストを入力してEnterキーで送信(送信先を「全員」または個人に指定可能)
- 「ファイル」ボタンから資料・画像などのファイルを全員に送付できる
④ ブレイクアウトルームの使い方
ブレイクアウトルームは、1つのミーティングを複数の小グループに分割できる機能です。研修・グループワーク・ワークショップで特に活躍します。ホストが部屋数と参加者の割り当てを設定でき、時間を決めてメインセッションへ一斉に戻すことも可能です。無料プランでも利用できます。
⑤ レコーディング(録画)機能
会議の内容を後から見返したい場合は、ツールバーの「レコーディング」から録画を開始できます。無料プランではPC内への「ローカル録画」が可能で、クラウドへの保存は有料プランが必要です。録画を開始する前に参加者の同意を得ることが重要なマナーです。
各機能の詳細な設定方法や最新情報は、Zoom公式サポートセンター(日本語)で確認できます。
ZoomとGoogle Meet・Microsoft Teamsを機能で比較
ビデオ会議ツールにはZoomのほかに、Google MeetやMicrosoft Teamsも広く使われています。それぞれの特徴を比較して、自分の用途に合ったツールを選びましょう。
3ツールの機能・無料制限・対応デバイスの比較表
下表は各ツールの主要仕様の比較です(参照:zoom.us・workspace.google.com・microsoft.com 各公式サイト)。
| 比較項目 | Zoom | Google Meet | Microsoft Teams |
|---|---|---|---|
| 無料のグループ通話時間 | 40分 | 60分 | 60分 |
| 無料の参加者上限 | 100名 | 100名 | 100名 |
| アカウントなしで参加 | ○ | ○ | ○(制限あり) |
| 対応デバイス | PC・スマホ・タブレット | PC・スマホ・タブレット | PC・スマホ・タブレット |
| ローカル録画(無料) | ○ | ✕ | ○(制限あり) |
| ブレイクアウトルーム(無料) | ○ | ✕(有料版のみ) | ○ |
| 強みとなる連携 | 幅広いサービスと連携可能 | Google Workspace | Microsoft 365 |
(上表の仕様は各公式サイト参照。出典:[zoom.us・workspace.google.com・microsoft.com 各プランページ・2026年5月現在。変更される可能性があるため最新情報は各公式サイトでご確認ください])
Zoomが向いている人・他ツールが向いている人
Zoomが向いている人
- 社外の方や初めてビデオ会議を使う人と会議をすることが多い(操作が直感的で参加しやすい)
- ブレイクアウトルームなど高機能を無料で使いたい
- ビジネス・教育・ウェビナーなど用途が幅広い
Google Meetが向いている人
- GmailやGoogleカレンダーをすでに使っていてシームレスに連携したい
- アプリをインストールせずブラウザだけで完結させたい
Microsoft Teamsが向いている人
- Microsoft 365(Word・Excel・Outlook等)をすでに導入しているチームや企業
- チャット・ファイル共有・会議を一つのプラットフォームに集約したい
Zoomに関するよくある質問
Zoomは完全無料で使えますか?
はい、無料プランで基本的なビデオ会議機能を利用できます。ただし3名以上のグループミーティングには1回あたり40分の時間制限があります。1対1の通話は時間制限なく利用可能です。長時間の会議やクラウド録画・AI機能が必要な場合は有料プランへのアップグレードを検討しましょう。詳細はZoom公式プランページでご確認ください。
アカウントなしで会議に参加できますか?
はい、会議に参加するだけであればZoomアカウントは不要です。主催者から送られた招待URLをクリックするだけで参加できます。ただし、自分で会議を主催したりスケジュールを設定したりするにはアカウントの作成が必要です。
音が出ない・相手の声が聞こえない場合の対処法は?
まずデバイスのスピーカー音量を確認してください。次にZoom画面左下のマイクアイコン横「▲」から「オーディオ設定」を開き、スピーカーとマイクのデバイスが正しく選択されているか確認します。他のアプリが音声デバイスを占有している場合もあるため、不要なアプリを閉じてから再試行してください。改善しない場合はZoomを再起動するか、別のデバイス・ヘッドセットに切り替えてみましょう。
カメラが映らない場合はどうすれば?
まずカメラの物理的な接続と、プライバシーカバーが開いているかを確認してください。次にZoomのビデオボタンをクリックして「ビデオを開始」に切り替えます。それでも映らない場合は「設定」→「ビデオ」からカメラデバイスを切り替えてみてください。他のアプリがカメラを使用中の場合も映らないことがあります。
セキュリティ設定で気をつけることは?
会議IDやパスワードを不特定多数に公開しないようにしましょう。「待合室(ウェイティングルーム)」を有効にするとホストが承認するまで参加者が入室できず安心です。会議中は画面下部の「セキュリティ」ボタンから参加者の画面共有やチャット機能を制限することもできます。社外の方を招く際は特にこれらの設定を事前に確認しましょう。詳細はZoom公式サポートセンターで確認できます。
以上、Zoomの基本的な使い方から便利機能まで解説しました。Zoom Video Communications, Inc.の公式ドキュメントを参照しながら、まずは無料プランで試してみてください。Zoomの無料アカウントはこちらから作成できます(公式サイト)。
